2026年3月23日月曜日

壁打ち相手として見ると、AIごとにかなり返し方が違う

 

・壁打ち相手として見ると、AIごとにかなり返し方が違う

はじめに──性能だけでは見えないものがある

AIの話になると、どうしてもベンチマークや性能比較の話が中心になりやすい。
どれが一番賢いとか、どれが正確とか、そういう話はたしかに気になる。

ただ、実際に日常的に使っていると、別のところもかなり気になってくる。
それが、返し方の癖みたいなものだ。

同じような話を投げても、AIによって反応のしかたがけっこう違う。
特に壁打ち、つまり考えを整理したり、方向性を探ったりする相手として使う時は、この違いが思った以上に大きい。

壁打ちで欲しいのは、肯定だけではない

壁打ち相手に何を求めるかは、人によってかなり違うと思う。
自分の場合は、ただ「いいですね」と言ってほしいわけではない。

話を広げてくれるのはありがたいけど、その一方で「でも実際こういう面もありますよね」と少し現実に戻してくれる感じも欲しい。
勢いだけで進むと、後で「あれ、これ無理では?」となることも多いからだ。

要するに、自分が欲しいのは、アクセルだけではなくてブレーキもある返し方なんだと思う。
このバランスが、AIごとにかなり違うと感じている。

ChatGPT Plus──入口が広くて、そのまま確認まで持っていきやすい

ChatGPT Plusは、壁打ちの入口としてかなり使いやすい。
スマホから雑に投げやすいし、音声入力との相性もいいので、外出先で思いついたことをそのまま投げるのに向いている。

それに加えて、壁打ちの流れからそのまま検索や裏取りに持っていけるのが地味に強い。
「これって実際どうなんだろう」と聞いた時に、そのまま確認まで進められることがある。

考えを広げるだけで終わらず、そこから事実確認まで一続きで持っていけるのは、かなり使いやすい。
自分の中では、入口と確認役を両方やってくれる感じがある。

Gemini──壁打ちより、情報を拾ってくる役として使いやすい

Geminiは、壁打ち相手として使うと、少し話を大きく広げる方向に寄ることがあると感じている。
こちらの案に対して肯定的に返してくれるのは悪いことではないし、気分よく話せる場面もある。

ただ、自分の壁打ち用途では、もう少し冷静に返してほしい場面もある。
そういう意味では、現時点では少し相性が違う。

とはいえ、これはGeminiが悪いというより、向いている使い方が違うだけだと思う。
自分の場合、Geminiはざっくりした情報収集や自動収集の用途でかなり助かっている。

たとえば毎朝、半導体関連のニュースをGeminiに集めさせているけど、これはかなり便利だ。
壁打ち相手というより、広く情報を拾ってくる係として使うとしっくりくる。

Claude──整理しながら深掘りする相手に向いている

Claudeは、検索や自動収集という面では、正直上の2つより弱い印象がある。
ただ、それでも自分にとってかなり大きいのは、Obsidianに溜めたメモを前提に相談できるところだ。

メモを貼って「これ、どう整理したらいい?」とか、「この方向性どう思う?」と聞けるのはかなり助かる。
単に答えを返してくれるというより、散らかった考えを並べ直しながら一緒に深掘りしていく感じに近い。

勢いをつけてくれる相手というより、ぐちゃぐちゃになった思考を整理してくれる相手。
今の自分にとっては、その役割がかなり大きい。

おわりに──同じ相談相手でも、感触はかなり違う

AIは全部同じ相談相手ではない。
壁打ちひとつ取っても、入りやすさ、話の広げ方、現実に戻す感じ、情報を拾う強さ、整理しながら考える強さと、それぞれかなり違う。

性能比較だけ見ていると、このへんの感触の違いは意外と見えにくい。
でも実際には、ここが使い分けにかなり効いてくる。

自分も、しばらく使ってみてようやく「この話はこっちに投げた方が楽だな」という感覚が少しずつ分かってきた。
もちろん、これは自分の使い方ベースの話なので、他の人にはまた違う形があると思う。

それでも、AIを見る時に「何ができるか」だけじゃなくて、「どう返ってくるか」も見た方がいい、というのは今のところかなり感じている。

関連記事:全体の使い分けについては別記事でまとめています。
関連記事:複数AIは使い分けないと逆に散らかる、という話もあります。

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